症状シミの多くは老人性色素斑です。屋外のスポーツや作業で紫外線を浴びる機会の多い方では早ければ、20歳代で、多くは40歳代に顔、首、腕や手の甲など紫外線に当たりやすい部位に見られる輪郭がはっきりした平らなシミで、ザラザラと盛り上がってくると脂漏性角化症になります。
原因紫外線を浴びることとターンオーバーの低下(エイジングなど)が主な原因で、紫外線でメラニンが増えることと、ターンオーバーが遅くなり皮膚にメラニンが留まることが主な原因です。
治療は、「メラニンを壊す」「ターンオーバーを促す」治療を組み合わせることで、効果的にシミを改善します。メラニンを壊すためには、フォトフェイシャル(BBL)やレーザー治療があり、ターンオーバーを促すには、ケミカルピーリング、トレチノインなどの外用剤の治療法があります。
症状鼻や頬を中心に左右対称に散らばる数ミリの細かいシミで、首や肩、手などにもみられることがあります。
原因3歳以降の幼少期から現れ、家族内でみられることもあります。また紫外線を浴びるとメラノサイトが刺激されるので、季節によってシミの症状が変化し紫外線の影響を受けやすいという特徴があります。
治療は、メラニンを破壊するフォトフェイシャル(BBL)、ホームケア、セルフケアとしてはビタミンC液の使用をおすすめしています。表皮基底層にまで浸透して表皮メラノサイトのメラニン産生を抑制し美白効果があります。
症状30代から50代女性に主にみられる頬骨の左右対称のもやもやとした薄茶色のシミで、ベターっとしたくすみの様にもみえます。
口まわりや額にもみられることがあり、老人性色素斑やそばかすと混在する場合も多くみられます。
原因肝斑の原因は様々ですが、妊娠、出産、避妊薬(ピル)内服、更年期をきっかけに生じることもあり、女性ホルモンの影響もあるとされ、女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)はメラニンを活性化させ肝斑を生じさせると考えられています。
また最近の研究では、紫外線のダメージ(真皮の繊維芽細胞やコラーゲン、エラスチンの老化、基底膜のダメージ)などでサイトカインが放出され、メラノサイトが刺激されることも原因の一つであることがわかってきました。
メイク、クレンジング、洗顔による摩擦や刺激、最近ではマスクで擦れることで皮膚バリアが傷つき炎症後色素沈着を生じて濃くなる場合もあります。
治療は、スキンケア、紫外線ケアを見直した上で、内服と外用、施術などを組み合わせて行います。
炎症で産生されるプラスミンは活性型になるとメラニン産生を刺激しますが、トラネキサム酸内服や外用は活性型プラスミンへの変換を抑えて肝斑を抑えます。ハイドロキノン軟膏はメラニン色素を生成する酵素チロシナーゼの働きを抑えてメラニン生成を抑え、またメラノサイトの働きを抑えて効果がでます。
老化や紫外線のダメージ(真皮の繊維芽細胞やコラーゲン、エラスチンの老化、基底膜のダメージなど)を肝斑でも治療可能なフォトフェイシャルBBL、ケミカルピーリングなどの施術により創傷治癒過程での修復を促し、皮膚のダメージを修復、再構築(リモデリング)して効果的な肝斑治療を行います。
症状やけどや、にきび、湿疹、虫刺され、ケガなど炎症の後にみられる淡いシミです。
原因炎症でサイトカインなどの炎症メディエイターが集まりメラノサイトを活性化させメラニンが過剰生成されて色素沈着がみられます。
治療は、①炎症を抑えること、②メラノサイトの活性を抑えること、③肌のターンオーバーを促してメラニンを排出させることが大切です。
まずは炎症を適切な外用剤などで抑えます。そして摩擦や刺激で炎症が続いてしまうので肌をこすり過ぎないようにすることが大切です。
メラニン色素を生成する酵素チロシナーゼの働きを抑えてメラニン生成を抑えるハイドロキノン軟膏、ビタミンC液塗布、ターンオーバーを促すトレチノイン軟膏やケミカルピーリングでメラニンを排出させる治療があります。
症状主に40歳以降に出現し、エイジングとともに増える老化による良性腫瘍です。顔、頭、胸、背中など紫外線に当たる部位によく見られますが、腹部やふともも(大腿)など日に当たらない部分にも発生します。色は褐色から黒色で、やや盛り上がっています。大きさは数ミりから数センチほどで、平坦にみえても拡大鏡で見ると、わずかに盛り上がりザラザラしています。
良性腫瘍なので、放置しても医学的に問題にはなりませんが、自然に消えることはないため、見た目が気になる、衣類でこすれて不快であるなどの理由で除去施術を希望される方も多くおられます。
原因紫外線が当たるとメラニンがたくさん作られますが、エイジングで皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が乱れるとメラニンが蓄積され、もりあがってきます。紫外線予防ケアを続けることで発症予防効果を期待できます。
治療は、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)(熱エネルギーを照射することで、脂漏性角化症を蒸散させて除去する方法)手術切除手術(大きさや部位などによっては、大学病院などのより設備が整った医療機関への紹介もあります)
メイクではなかなか隠せない、かえって目立ってしまうとお悩みの方が多い『しわ』。細かなしわ、目立つようになったほうれい線や表情じわなど、お一人ひとりのお肌の状態に合わせて適切な方法をおすすめします。
加齢や紫外線ダメージ、乾燥等によって皮膚のハリが衰えたり、弾力がなくなったり、重力によって下がっていきお顔がたるんでしまいます。たるみにも種類があります。しっかりと見極めたうえで最適な治療をおすすめします。
炎症性の赤いにきび、コメドという白にきびが多い方、にきび跡が目立つ方などいろんなタイプの方がいます。症状によって組み合わせる治療を選択していきます。
ほくろやいぼが1つでもお顔にあると印象が違って見えます。大きさも数も人によって異なります。一度気になると、コンプレックスに感じる方も多くいらっしゃいます。ほくろやいぼは、傷を残さず短時間に簡単に治療することが可能です。
赤ら顔、毛細血管拡張症とは、様々な原因により毛細血管が拡張し血液が過剰に滞ってしまうことで皮膚正面から赤く見えるようになる状態です。緊張や温度差などで赤みを増すこともありますが、一次的な症状であれば心配はありませんが、強い赤みになったり、消えずに残る、持続的に起こるようになる場合は適切な治療をおすすめします。
ご本人の声眉下の大きなシミが目立たなくなって、明るい気持ちになりました。